畑村塾のご案内
畑村塾のご案内
組織変革において重要なのは組織の構造や制度を変えることではありません.組織内の個人が自立し,その組織の文化そのものを変えていくことです.一人一人が組織はどうあるべきかを考えるようになれば,必然的に自分はその中にあって何を考えるべきか,具体的に何をすべきかということが見えるようになります.畑村塾を行った企業では,塾でそのような考え方を身につけた受講者たちが中心となって組織の変革に乗り出しています.
塾の基本方針としては,創造と失敗についての私の講義と,その理論を実践するためのトレーニングとして塾生による課題発表を組み合わせたアウトプット形学習という新しい教育方法を採用しています.
基本的なコースは講義と課題発表との間に適当な間隔をあけ,合計5日間程度で行います.いわば大学のゼミ形式のような教育方法を採用しておりますため,一度に多人数で受講いただくことはできません.1コース20人程度が適正受講者数と考えております.
なお,現在畑村塾は企業単位での開催を基本としておりますが,今後は個人を対象とした新しい教育システムも考えていくつもりです.
【畑村塾基本カリキュラム】
※ 下記は基本的なカリキュラムです.各企業の必要性に応じて変更することが可能です.
- *塾の主眼:出力型学習により,自分の頭の中に自分で考えを作る.
- *講義期間:5日間
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講義第1日目〜第4日目は3〜4週間
講義第5日目は第4日目の約1ヶ月後 - *講義内容:
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- 【事前学習】
- 教科書「技術の創造と設計」(岩波書店),課題図書3〜4冊を自習する. 併せて,講義映像テキスト(CD)を視聴し,講義内容を予習する.
- 【講義第1日】畑村講義,課題説明
- 【講義第2日】塾生による(1)または(2)の課題発表
- 【講義第3日】畑村講義
- 【講義第4日】塾生による課題発表
- 【講義第5日】塾生グループによる(3)課題発表
- 【課題図書例】
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- 畑村洋太郎編著;続々・実際の設計―失敗に学ぶ―,実際の設計研究会編,日刊工業新聞社,1996年
- 畑村洋太郎編著;続々・実際の設計第6巻 ―技術を伝える,実際の設計研究会編,日刊工業新聞社,2006年
- *代表的課題
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- 個人の失敗:塾生自身が設定した事例を取り上げる.
- 畑村より与えられた課題:時事の失敗(事故)事例を取り上げる.
- 組織の失敗:社内での実際の失敗事例を取り上げる.