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「危険学プロジェクト バージョンⅡ」活動開始のお知らせ
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2007年4月に活動を開始した「危険学プロジェクト」が4年目の活動を終えようとしていた2011年3月11日に,東日本大震災が発生しました.その被害の大きさから,発災直後は国全体が茫然自失状態になりましたが,これではならないと思い,逆にこのような状態だからこそ予定通りの3月27日に「危険学プロジェクト 2010年度末報告会」を強行開催しました.
蓋を開けてみると,計画停電や交通機関の混乱などがあったにもかかわらず,300人近い人が参加してくれました.参加者の中には被災した方もおられました.東日本大震災とそれに伴って起きた日本原発史上初めての大事故に直面し,我が国の行く末が心配で,何とか方向性を掴みたい人たちで一杯でした.そこで出された要望の中で一番多かったのが,危険学プロジェクトの「活動継続」でした.
そのようなことから,期間5年の「危険学プロジェクト バージョンⅠ」の活動を2011年度末で一旦終え,2012年4月から,テーマやメンバーを改め,新たに「危険学プロジェクト バージョンⅡ」の活動を開始しました.通常行われている事故調査などのような狭義の原因究明に限られることなく,事故の防止を最終目標として,社会・組織・人間の考え方や行動様式の解明にまで踏み込んだ調査研究を行います.くわしくはこちらをご覧ください.
(危険学プロジェクト 畑村洋太郎)