著者: 畑村洋太郎
内容:
食料・エネルギーなどを海外に頼らなくてはならない日本にとって,外貨を稼ぐ産業の強さが生命線であるが,日本企業はグローバル競争に勝てなくなっているのが実状である.日本には「日本の技術は優れている」という思い込みが根強く存在し,それが日本の産業の行き詰まりの原因の一つと考える.
世界状況が変化し,日本が得意だと思ってきた“品質”・“機能”がもはや競争力にならなくなった今,消費者の価値観や要求を深く追求することが必要なのではないか.また,そのために必要な技術や,日本にあって他国にはない良さとは何か,など日本の産業が強さを取り戻すための方向を提案する. |