何十年も前に学校を卒業した人でさえ,「自分は数学が全然わからなかった」という苦い思い出が負い目になっている人は多いものだ.特に「微分・積分」に初めて出会った時,人は「わからない」ことだらけだろうと思う.本書は,筆者が「微分・積分」との50年にわたる長い格闘の日々を通して会得したその本質を一気に出力して出来上がったものである.また,「なぜわからなくなるのか」という点に注目し,初めて出会う人の「わからない」を一つひとつ丁寧に解きほぐし,筆者なりの教え方や解説を提案したものである.本書は「微分・積分」が全く分らない人にとっても,分っている人にとっても理解を深める助けとなるに違いない.
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