リコールに学ぶ−なぜオシャカを作ったか−
畑村洋太郎・内巌著 A5判303頁
本書は,筆者らがリコールの原因調査分析委員会の委員としてリコールの事例分析に携わった経験を元に,自動車に関する様々なリコール事例を「失敗学」の立場から分析したものである.また,本書は,リコールとは何か,リコールの原因となった不具合にはどんな背景やタイプがあり,どのように対処すればリスクを抑えられるのか,などを解説するだけではなく,そこから何を学びとり,どのように生かすか,ということに主眼を置いている.リコールは技術の進歩に不可欠なもので,リコールを通すことで技術は進歩する,というのが筆者らの主張である. |