子を持つ親にとって,どう子どもを育てし,どのような教育をするか,という悩みは深い.本書は悩める親たちのために4つのテーマに関する14人のスペシャリストの特別講義を収録したものである.
1時限目 英語はいつから学び始めるべきか?
2時限目 中高一貫校は幸せへのプラチナチケットか?
3時限目 「お金」と「仕事」をどう教えるか?
4時限目 挫折や失敗をした子どもにどう接するか?
(本書は2010年4月に朝日新聞紙に連載された特集記事を加筆修正し単行本化したものである.)
畑村は「4時限目:挫折や失敗をした子どもにどう接するか?」の中で,「失敗をワクチンと考え,正解を押しつけない」というタイトルで,失敗そのものを否定する正解主義に染まった学校や社会の中で,なるべく早い時期に「失敗」経験させるべきだという「失敗学」の基礎となる考えを披露する.